雪渓の残る天山の山並み (キョンゲイ支脈) ゼンコフ正教会の尖塔屋根 ランドマークのテレビ塔
中央アジアに「スタン」のつく国は5ヵ国あるが 紀元前ペルシャ語が起源で国の意味で使われ
17Cにヨーロッパに中央アジアの総称で「トルキスタン」の呼称が定着する アルマトイ 15/7/2016
ホテル オトラル アルマトイ かって首都であったアルマトイは「リンゴの里」の意味 カザフスタンには「放浪の民の国」の意味がある 因みに「コサック」はカザフが語源だとか 首都はアスタナに移転してヌルスルタンに名前が変更15/7/2016
ユルタの形と装飾の宴会場 ホテル オトラル カザフスタン
久しぶりのアルマトイの空港 26/4/2019
前と同じオトラルホテルに一泊して明日はアクタウ
アルマトイの空港 アラタウ山脈を超えると向こうはキルギスタンのイシククル湖方面です 27/4/2019
機窓から 左(南)側に天山山脈を見ながら キジルクム砂漠をアラル海へと流れる シル・ダリア川に沿って西進 宇宙基地のあるバイコヌールを通過 して 左下はアイテケ・ビの町 右上はアラル海(ウズベキスタンとの国境線が横断)の東端が見えてきました 27/4/2019
機内からの撮影ですが ジンギルディとオトパンタウ の中間地点あたりであることがGMAPで判明
シェルカラ・マウンテンから直線で南西に約20kmのあたりです(写真手前が北)ウスチュルト台地の特徴が見えている気がします 早く降りて地面を歩いてみたいですね
カザフスタンは多民族国家で人口約1660万人 国語はカザフ語 公用語 ロシア語
カスピ海とマンギスタウ州のアクタウの町 カスピ海の名前は古代湖岸に住んだ「カスピ族」に由来 マンギスタウとはトルコ語で「千の村」の意味
アクタウの空港に到着 アクタウの意味はカザフ語で「白い山」の意味 27/4/2019
マンギスタウ州は人口約40万人 アクタウは州都人口19万人 カスピ海に面し 石油の精製・積出しと漁業で発展する 因みにカスピ海の平均塩分濃度は約1.3%(北部は薄く南部は濃い)で海水の平均濃度の約3分の1程度 しかし生活用にはカスピ海の水をプラントで淡水化して使っている 【地学】かって地球上にパンゲア大陸ができ 約2億5千万年前に ローラシア大陸(現在の北米とユーラシア)とゴンドワナ大陸に分離をはじめ テチス海が生まれる 三畳紀にゴンドワナ大陸はさらに インドと南極大陸に分裂してインド洋を生む ジュラ紀末~白亜紀末(6500万年前)インド大陸が北上してテチス海は陸地に閉じ込められる 現在の地中海・黒海・アラル海・カスピ海はテチス海の痕跡とされる 【海底資源】カスピ海を「海」とするのか「湖」とするのかで海底資源をめぐり 沿岸諸国 (アゼルバイジャン・ロシア・トルクメニスタン・カザフスタン・イラン)間でこの20年論争があった 国際法上 海であれば 採掘権域は沿岸地からの距離に左右されるし湖であれば共同管理によって分け前は一定となる 2018年イランの譲歩で「海」で決着した
ここは海浜公園といったところでしょうか 家族連れの市民でにぎわう 移住政策で人口増が見込まれ 近郊は集合住宅や戸建ての建設ラッシュです 27/4/2019
シャック・パックムサイ
【地学】 カザフスタン南西部からトルクメニスタン北西部にかけて白亜(chalk)と呼ばれる白い岩のウスチュルト台地が広がる この白い岩石層はテチス海でつくられたもの 遠浅の海で太陽光を浴びて 大量の円石藻と呼ばれるプランクトンが発生した これが長い年月をかけて海底に堆積し 5000万年前に隆起し 雨や風の浸食をうけ現在の景観を作り出した
円石藻は細胞内に葉緑体をもち 光合成を行う独立栄養生物で 細胞の表面に炭酸カルシウムの鱗片である円石を持っているのでこの名で呼ばれる チョークは未固結(軟質)の石灰岩
シャックパック・アタ 10Cからのイスラム教寺院 一説には石器時代から使われた洞窟とも またBC6cに興ったゾロアスター教の神殿であったとも言われる 12Cに神秘主義者(スーフィズム)の子孫の名が残り 今も聖地となっている シャックパックとはflintの意味 28/4/2019
13~15Cに現在の形になったそうです
壁に彫られたミフラブ
採光と換気のための天井の穴
素朴な木の扉を開けるとすぐ階段
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放牧中の馬 写真にふさわしい話ではありませんが カザフでは馬肉も食される
アスタナのKFCでは馬肉バーガー もあるらしい
この丸い岩もテチスの海底でできたもの アンモナイトなどの死骸が海底に堆積し その回りにカルシウムやマグネシウムが付着して丸い核をつくる 長い年月これが繰り返され巨大なラウンドロックに成長していく やがて海底は隆起して海はなくなりラウンドロックは残された
シェールカラ・マウンティン 28/4/20119
↓ ゴラ シェール・カラ は シェトペより北西約15km 今回シェトペの駅に立ち寄った
シェールカラ・マウンティン シェールはトラ カラは町・城の意味 トラが寝そべっている姿に因む
シェールカラ・マウンティン かっては要塞としても使われた この方向から見ると「ユルタ」の形
今日のキャンプ地に到着です ショモナイ カザフスタン 28/4/2019
夜明けとともに羊たちの食事が始まる
スタッフが朝食の準備中 右の車は調理器具・食器・食材・テーブル・イスを積んだ "キッチンカー"
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温帯ステップの大地は 今春真っ盛り 29/4/2019
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後方には白亜の段丘が見えています この鉄道はアクタウに繋がっています シェトペ駅
※タス通信 2011年12月18日この駅で 雇用をめぐり政府への暴動がおこり死者・負傷者が多数でていた
↓ ウゼニから北西に約50km トゥズバイル塩湖
澄み輝くトゥズバイル塩湖 と 対照的に荒々しい複雑な出入りの断崖を持つウスチュルト台地 この両者の自然のハーモニーの広がりは絶妙にして絶景です 29/4/2019
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塩湖周辺の砂浜と白亜の自然彫刻
今日のキャンプはこの断崖のふもとです ウスチュルト塩湖 29/4/2019
2回目のキャンプ 風が強くなってトライポッドが少し揺れたようです 29/4/2019
5000万年前にテチス海に生息したウニ・サメ・アンモナイト・2枚貝などの有機物が バクテリアで分解され 今もこの塩湖の下に 炭化水素(CmHn)化合物として黒いタール状態で残る 分解されなかったものは化石の状態で見つかる 30/4/2019
一見殺風景な坂道ですが 塩湖からウスチュルト台地に上がる人工の大事な道路です
ボシジラ 30/4/2019
昨晩はこの台地の上でキャンプ テントガ飛ばされそうな強風と余りの寒さで よく眠れなかったが 令和元年の日の出とともに 眼下にこの景色が目に入り 眠気が吹っ飛ぶ 今日はこの台地の下でキャンプ 風呂はないけど すばらしい自然の造形美と向き合えて やっぱりこれは贅沢です 1/5/2019
朝日に染まる ボスジラ キャニオン 2/5/2019
ボスジラ 2/5/2019
熱心な化石趣味の方が 約1時間でこの辺から見つけ出したもの お見事 ! 2/5/2019
台地の下からの眺め ボスジラ 2/5/2019
・ 2/5/2019
ボクティ山 (ローズマウンテン) この辺では珍しく通称名が付いています ケーキのイチゴのような赤は トルクメニスタンのヤンギカラと同じで 3億年前の火山岩に由来する酸化鉄だと思います 2/5/2019
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ボクティ山 2/5/2019
マンギスタウで5日間大変お世話になった スタッフの方々です 皆様ありがとうございました !